27 Nov ダメージケア シャンプー 危険
大手企業が販売するシャンプーには〈ダメージケア〉効果について広告宣伝をしているのを誰しもが見たことががあるでしょう。
CMでは荒れた髪の毛のキューティクルの拡大映像が映されて、シャンプーを使用することによって、みるみるうちに傷んだ状態が補修されていくという映像の構成になっています。
シャンプーの〈ダメージケア〉機能について簡単に解析していきたいと思います。
一般的に販売されているシャンプーにCMの様な髪の芯から髪を補修するという機能は備わっていません。
〈ダメージケア〉と広告宣伝していますが、実際には重めのシリコンで傷んだキューティクルをコーティングをしている場合がほとんどです。
シリコンはキューティクルが立った傷んだ髪でも付着することで「つるっ」とした感触にしてくれます。
そして付着するたびに徐々に蓄積していき、日々新たなシリコンが表面を覆って「つや」感を演出してくれるのです。
髪の毛が痛んでいてもダメージケアシャンプーを使えば傷みが補修される様に感じるのは、この蓄積付着したシリコンのおかげなのです。
更にシリコンの種類は200種類以上存在します。
ダメージケアシャンプーには比較的重めのシリコンを配合して使っています。
重めのシリコンは髪をしっとりさせ〈潤い〉を与えている様に感じさせてくれます。
そのことにより一層、髪が健康になっている様に感じるのです。
また、「つや感」、「うるおい」等シャンプーによって〈売り〉としている効果のイメージに合わせてシリコンの配合を変えています。
シリコンは痛んでささくれだったキューティクルであるほど、マジックテープの様に付着しやすくなります。そして蓄積するとなかなか取れないといった特徴もあります。
しかし髪に付着した古い内側のシリコンは時間の経過とともに〈酸化〉します。
シリコンの酸化は髪に対しては良い作用をしません。
酸化されたシリコンはタンパク質を溶かす性質を持ちます。
その結果、髪の中身は空洞化してシリコンが残るシリコンヘアーになっていきます。
そしてシリコンに頼っている傷んだ髪はキューティクルが広がっているか、すでに無くなっているので収まりが悪く、艶もなく、引っかかるのでアイロンやドライヤーに頼ることになります。
しかし、シリコンは繰り返し180℃以上の熱を掛けることで「シロキサンガス」を発生させます。
シロキサンガスは物を腐らせて強力に溶かす作用があります。
ダメージケアを広告宣伝しているシャンプーは厚めで重いシリコン配合しています。
「つや感」と「潤い」に重点を置いた商品が多いです。
また、ノンシリコンタイプのシャンプーも多く流通する様になりました。
ノンシリコンタイプは合成配合された油分が多くなっています。
シリコンの代わりに油分がツヤ感や潤いを演出してくれます。