25 Nov オルジェノア シャンプー 危険
株式会社Relux&Coのオルジェノアシャンプーについて紹介します。
幾つかラインナップがある中で今回はオルジェノアリッチリペアシャンプーについて紹介します。
広告宣伝では
『世界中から厳選されたオーガニックオイル&エキス成分8種を贅沢に配合』
『フリー処方』
『髪の毛を集中補修し艶やかなハリ・コシのある美髪へ導くためのオリジナル処方』
と宣伝しています。
成分にこだわって作られているシャンプーの様に感じます。
リペアと名付けられているだけあって補修効果も期待できるのではないかと思います。
それでは内容成分を見ていきましょう。
石油系界面活性剤で悪名の高い〈ラウレス…〉や〈ラウリル…〉系のものが入っていないのでまずは安心しました。
しかし代わりに〈オレフィンスルホン酸Na〉が含有されています。
〈オレフィンスルホン酸Na〉は食器を洗う合成洗剤に使われているような成分なのでもの凄い洗浄力です。
ですので頭皮への刺激もそこそこあります。
悪名が高い石油系界面活性剤の〈ラウリル…〉、〈ラウレル…〉等はメーカーにとってはコストの安さと洗浄力は非常に魅力的に映ります。
でも自然派を謳うシャンプーには使いにくいのが現実です。
そこでちょうど良いのがこのオレフィンスルホン酸です。
特定危険物質に該当しないので『無添加』と謳うことが出来ます。
非常に聞こえが良い商品を作ることができます。
しかし食器や住居用洗剤としても使われるために脱脂力が非常に強力です。
そのことが髪のパサつきを招いたり、過剰な脂分の分泌を招いたり頭皮のコンディションを狂わせるので曲者ですので注意が必要です。
また他にも〈塩化Na(塩)〉が配合されています。
塩は使用者にとってはあまり嬉しい作用は少ないと思います。
海に入った後は髪がゴワついたという経験は多くの方がされていると思いますが、その現象が実はシャンプーの際に起きているのです。
原料にシリコンや油分等が含まれているので、目立ったゴワつきがみられないのはその為です。
そして塩と髪の間では浸透圧が違うので、塩が髪の水分を取ってしまいます
塩は髪に残りやすいので常に乾いてしまう状態を作ってしまい、タンパク変性を起こして白っぽくなる作用もあります。
塩を配合すると泡立ちが良くなりとろみも出て安価なため、コストダウンを図るために多くの企業が原料でつかっています。
また〈フェノキシエタノール〉は防腐剤や殺菌剤として使われます。フェノキシエタノールは頭痛を引き起こすことがあります。風邪でも生理でもないのに頭痛がやまない場合はフェノキシエタノールが含まれている化粧品をやめることを推奨されています。
そして頭皮に炎症を起こしてしまう可能性が高いです。
フェノキシエタノールは自然界に存在する物質なので、一見すると安全性が高いと錯覚しがちですが天然成分とはいえ作用は非常に強力です。
比較的新しい成分ですが防腐剤として有名なパラベンと同時期に化粧品に使用されていれば間違いなく表示指定成分に加わっているであろう物質です。
〈安息香酸Na〉もかなり訳ありの原料です。
安息香酸Naは主に製品の防腐剤・保存材として企業が好んで使用します。この成分はかなり刺激が強く経皮吸収して染色体異常も招き発がん性があることも分かっている成分です。
アトピーの方にとっては刺激成分が強いので特に避けたい成分です。
安息香酸Naは動物実験によると経口吸収(飲食で摂取)で1g/kgを超えると運動失調、てんかん、けいれんを起こして死亡する実例も挙がりました。
シャンプーは食べるものではないから安全という指摘もありますが、経口吸収よりも経皮吸収の方がタチが悪いです。
経口吸収だと肝臓で解毒されて尿や便となってある程度は排出されます。
しかし経皮吸収だと直接細胞や血管に吸収されたり、排出が困難という側面があります。
成分を薄めてシャンプーに使用していると思いますが配合量は不明です。
また人体にとっては有害ということがはっきりと判明しているのでアトピーの方でなくても避けたい成分です。
感想としては、うまく見せ方を工夫したシャンプーといったところでしょうか。
広告宣伝で謳っている様な効果は恐らくみられないでしょう。
クオリティも高いとはいえません。
企業のイメージ戦略に惑わされていてはいけません。
知識を蓄えて危険なものは生活から退けて、自身の状態に合ったシャンプーを使うようにしましょう。
流通量は少ないですが、髪や人体に安全で優良なシャンプーは存在します。
傷んで死滅したキューティクルを再生させる機能を持ったシャンプーも存在します。
自分の髪や頭皮の状態をしっかりと把握して、状態に合ったシャンプーを使う様にしましょう。
巷では色んな情報が錯綜していますが、惑わされずに情報を見極める目を持ちましょう。